過剰な規制の先にあるものは悲しき荒野しかない-鏡裕之

ヒロイン手帖 × 鏡裕之

男性性が極度に低くなった場合、女性が女性的な肉体を持っているだけでも自分の男性性が圧倒されてしまう。その場合、ツルペタ、すなわち肉体的な女性性がないヒロインが、年齢を問わず求められることになります。

「巨乳好きも一枚岩ではないし、一筋縄ではいかない。母性的な部分をもの凄い強く求めると肉体全体の豊満さに向かったり、垂れ乳に向かったりします。DNA的な欲求、妊娠能力の高い健康的な女に孕ませたいという欲求が強い人だと、プレイメイトみたいなボンキュッボンにいく。では自分の男性性が非常に低い段階で、なおかつその人が母性的なものを求めている、自分が優しいがゆえに母性による癒やしを強く求めている人だと、ロリ巨乳にいくと思います」

細かな嗜好はいろいろあれど、ロリキャラという分野を世間は過剰に嫌う。なぜ?


ロリコン思想が、近代国家=資本主義にケンカを売っているように見えるからでしょう。学校は未来の労働力を整備するシステムだけど、そこにお手つきをして学校教育を壊すように見えるんでしょうね。あと、“男は英雄であれ! ”“英雄は成熟した女性を求める者であれ! ”という欧米的価値観をすり込まれた人には、ロリコンは、英雄になれない敗北者のいびつな姿に思えるのでしょう。そういう考えにとらわれるほうがいびつですが。とかく性的嗜好の世界はおぞましいという感想を持ちやすい。食の世界ではおぞましいという感覚は、あまりない。ただ最近は、他国の食文化にケチをつける馬鹿が問題を起こして英雄気取りになってますが」