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例えば、学会発表ってこんなかんじだったなぁって部分をハイライトしておけば

「建研の河原田と申します。大変興味深く拝聴させていただきました。二点、質問があります。まず、この研究で想定されている地域、あるいは将来の期間と申しますか、いつ頃に利用が可能なのかという展望を具体的にお願いします。それから、もう一点は、この調査で収集されたデータの数なんですが、この結論を得るために、充分なものとお考えかどうか。よろしくお願いいたします」 「山吹さんでよろしいですか? お願いします」司会が山吹を指名した。  山吹は、加部谷のすぐ横で立ち上がった。 「さきに、あとのご質問にお答えしますが、充分であるとは考えておりません。したがって、この結論は現状では、こう考えるしかない、というものです。もっと、多方面から、特に過去の事例に遡って、あるいは別の文化圏にも範囲を広げて、調査を行いたいと思います。シミュレーションの手法については、適用が可能だと考えているので、その確認も兼ねて検討を進められれば、と考えています。それから、最初のご質問ですが、まだ具体的には考えておりません。データが不充分だということもありますが、それ以前に、モデルが完全な汎用性を持っていません。モデルにあと一軸か二軸を加えて、複合的な一般式を求める方が先決で、実際に適用するのはそのあとになります。しばらく時間がかかります。地域については限定するつもりはありませんが、時間的には、かなり将来のことになると考えています。これで、よろしいでしょうか?」 「わかりました。ありがとうございました。研究のご発展を期待しております」相手も立ち上がって一礼した。

ようするに、片方の質疑応答は、要約すると、「データが少なすぎるだろ」「そんなこと、わかってるよ」ということで、もう片方は、「何のためにやっているんだよ」「まだそこまで考えてないよ」ということのようだ、と加部谷は思った。普通だったら、質問しただけで喧嘩腰になりそうなものだが、それを丁寧に言い換えているのである。しかし、こういった礼儀というものが、人間社会の上品な領域を作り上げてきたのだろうか。


みたいに簡単に引用の範囲を超えた転載が出来る。
けどこういうのをBlog記事にするのはあまりよろしくないと思うのでただ引用したいだけなら
evernoteとかにスクラップする程度が良い距離感だと思いました。


読んだ本:
森博嗣 は「MORI LOG ACADEMY」から入ったのだけれども気づけばだいたい読んでる
Gシリーズは分厚くなくて好き。